書評

『シンギュラリティ 人工知能から超知能へ』

シンギュラリティとは特異点を指し,数学者チューリング(映画 ImitationGameのモデル)はAI(人工知能)と人の解答が出題者見分けがつかなくなる日が20世紀末には来ると予測した.

ムーアの法則では1つのチップに埋め込まれるトランジスタの数は18ヶ月で倍増し,21世紀半ばにトランスヒューマニズム(人超越)を迎えるという.

しかしそれには従来の方法を脱し,より脳を理解するために生体の記憶野をμマッピングし,回路を演算し,それを外部身体化=エミュレーション(記憶の外部コピー)することが必要だ.肉体が不要となれば自己の不死化も夢ではない.だが人並みではない超AIはSF映画などでも自我を覚醒する!! 

われわれの恵となるか天才棋士の連勝も阻む敵となるのか? ―それでも創らずにはいられないヒトの,未知の一手は?

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