科学的基礎に基づいた歯科医療の実践を求めて

良好な長期予後の獲得は生体応答や生物学的リサーチのなかにヒントがある!

ITDN Tokyo (Implant Tissue engineering Dental Network Tokyo は、2000年に設立以来、今年で22周年目を迎える。月の院内勉強会(平日夜、於:中目黒および年1回の 井沢での移動勉強会(1泊)を軸に活動している。

年末には、“インプラントフオーラム” と題して外部講師を招いたオープンセミナーを主催しており、さらに2年ごとに、西村一郎 教授(UCLAワイントロープ再建生体工学センター による講演会も催している。

2021年(12月26日) は、”コロナ禍の免疫と歯髄幹細胞”と題し、恒川 新(愛知医大糖尿病内科) 、庵原耕一郎(国立長寿医療研究センター)、塚崎雅之(東大免疫学)の各先生を招聘して行われた。

会員は、経験豊富な 臨床家から基礎歯科医学のスペシャリストまで、固性派揃いの面々。月例会においては、臨床は日々の積み重ねであり、長期性がなければ意味がない」という理念のもと、創会以来、数多くの長期症例を報告し続け、メンバーで共有し、さまざまな視点・角度から活発なディスカッションが行われている。

また、年末の公開講演では、各分 のエキスパートを企業・学識・開業を問わずお招きしており、これまでに、代表を務める加藤の他、 藤井俊治(神奈川県) 、林揚春 (東京都)、吉成正雄(東歯大) 、高木幸人(山形県)、菅原明喜(日大)、遊亀裕一(神奈川・DT)、小川哲朗(オリンパステルモ)、興松英昭(京セラ)、下野正基(東歯大)、石原和幸(東歯大)、有賀誠治(長野県)赤松正(東海大)、山田将博 (東北大) 、塚崎雅之(東大) 、木村剛 (医歯大)の各先生を招聘して、基礎研究から実臨床に 至るまで幅広いテーマで開催してきた。

2020年末は、免疫学、微生物学のフロントランナーである塚崎雅之先生、石原和幸先生をお迎えし、ご自身の最新の研究を中心に、世界中で猛威を振うCOVID-19に関する最新トピックとも絡めてご講演いただいた。講演後には、ささやかながら 自前の懇親会を行い、”Fun & Learn“ を実践することもできた。

とかく群れたがる本邦のスタディグループは大規模化・集団化し、ステータス(学会〇〇医など)を求め過ぎるあまり、”真理を探求して知的好奇心を満たす“ という本来の目的を失ってきている。しかしITDNは、先に挙げた年末の公開講演会においても、参加費は全額を講師招聘や会場・懇親会費補助とし、営利を目的としない“一夜限りの使い切りの会” を謳っており、知的探求の場を提供し続けてきた。

そもそも、スタデイグループの本来の姿とは、同じ釜の飯を食った同志とともに天下国家を語り合った幕末志士の如く、”なぜ”・”どうして” が知りたい猛烈な知的空腹を覚えた学生たちが下宿に集まって歯科医療・医学の現在そして将来を議論するといったものなのではないだろうか? 

そんな知的空腹を満たしてくれる空間 “ITDN Tokyo”にホームページより、ぜひ参加いただきたい 

コロナ禍の骨免疫と歯髄幹細胞 開催のお知らせ

インプラント治療が普及した今日、多くの歯科医師が研鑽を積み一般開業医においても幅広い治療が行われております。インプラントの早期の安定性やインテグレーションの獲得は20 年前に比べ格段の進歩がみられます。このような状況の中、周囲組織の再生や安定による審美や良好な長期予後の獲得が臨床家やメーカーに求められています。これらは生体応答や生物学的リサーチを考慮した基礎研究のなかに臨床のヒントがあると考え、下記のテーマでセミナーを開催致しますので、真理探究する多くの先生方のご参加を心よりお待ちしております。

SEMINAR INFORMATION in 12.26

  • 日  時 :2021年 12月 26日(日)
  • 講  演 :10:00 ~ 16:00
  • 懇親会  : 17:00 〜19:00 
  • ※中止の場合もあり
  • 会  場 :機械振興会館6F 62号室
  • 〒105-0011 東京都港区芝公園3 丁目5-8

Web定員 50名
※ソーシャルディスタンスのため、会場定員を25 名とさせて頂きます。

参加費(消費税込)
※Web参加の場合は2,000円割引
歯科医師・企業:8,000円
勤務医・大学関係者:5,000円
院生 / 研修医:3,000円
DH /スタッフ:2,000円

※Web参加者には指定の受信PCメールアドレスに前日までにZOOMのURLをお送りいたします。
懇親会:5,000円 

『ブレイン・ルール 健康な脳が最強の資産である』

一早くコロナ・ワクチンを開発した米国医療界もアルツハイマーなど高齢者の記憶力低下には手を焼く.

540万人が患い,介護費用は2,360億ドル(2018年)に及ぶ. コメディアンのJバーンズ曰く「まず名前を忘れる!
次に顔を忘れ, そしてジッパーを上げるのを忘れ, 最後には下げるのを忘れる!」. レビー小体型ではニューロンの
周りに黒い斑点*1が出現し,パーキンソンでは中脳下部で運動制御を失い, 若年型では前頭側頭の細胞が冒される. 脳産生のドーパミン減少で非可逆的な運動障害や認知が進行し死に至る. 夢,はなく! 人工ドーパミン*2もその特効薬にはならず,近年脳のプラークとタングルを付着させるアミロイドβと結びつき排出させる新薬「ソラズマブ」もきき巨費を投じ開発されたが効果なく治験中止となった. どうも発症前からの対策が必要なようだ.
効果があるのは脳細胞を攻撃するフリーラジカルを抑える抗酸化作用のある食事*3と有酸素運動,
瞑想*4や人との触れ合いで分泌される善玉サイトカインやストレス物質の減少だ.
ーことろで見て! あなたのジッパーは大丈夫?

*1:αシヌクレイン *2:L-ドパ(詳細はデニーロ主演「レナードの朝」で1991年映画化. *3:地中海食(ナッツ,オリーブ油,野菜,果物,全粒穀物,魚).*4:マインドフルネス療法

『亜種の起源』

苦しみは波のように

ON THE ORIGIN of SUBSPECIEIS

自然科学はコロナとAIで急速に変わった。ダーヴィンの自然淘汰や生物機械論は通用しなくなる。効率や合理的考えはAIが担い、人には、より感じることと多様(亜種)性が求められる。

−−−ハッチントン病など脳の神経疾患を治そうと企業研究室に入った著者、知られていないが神戸リサーチセンター時代に(山中伸弥教授の発表の3ヶ月前、2007年4月)、ヒトips細胞開発に成功し翌年に特許出願*1も成している。 幹細胞にvirus vectorを用いて遺伝子導入し初期化を試し、発生の初期環境を再生に応用するという発想を90年代に今は亡き旧友達*2から得た。研究が頓挫しかけた頃、骨や骨髄を作る間葉系幹細胞は組織発生の垣根を超え分化するという知見がもたらされipsはできた。成功の鍵は“細胞の初期化が転写因子だけではなく自己組織化という原理との同期で起こる”ことだ。生命の多様性は、クローズな機械論でなく普遍な物理や化学法則との自発的パターンの振動子の同期*3で起こり、今後、生命進化はオープンシステムで研究されるべきだ、と説く。

* 1 係争を避けるため特許は現在、京都大学に譲渡されている。

*2 STAP細胞で渦中の2014年没の笹井芳樹氏から京大で神経幹細胞発生の転写因子の発想を2019年没の慶應大学准教授三好浩之よりvirus vectorによる遺伝子導入法を教示された。

*3メトロノームは、多数を各子振動させても最後には自然に同じリズムを刻んで同期する。

『食の歴史 人類はこれまで何を食べてきたのか』

SF”ブレードランナー2049”は,水田のような農場で飼育された未来のタンパク食である芋虫をグツグツと煮る鍋の前に刑事が佇むシーンではじまる.

-歯科会では摂食,嚥下が注目であるが,歴史上,食は健康維持以上に,快楽・言語・経済・社会組織の成り立ちに深くかかわってきた. 170万前ホモ・エレクトスは最初のノマド(食を求め彷徨う民)としてアフリカからアジアにまで達し, われわれサピエンスも原人たちち交雑しながら流浪して増殖した. 古代から食の安定生産と備蓄が国を支え, 豪華な美食外交が富と権力の証であった.

近代,砂糖の獲得は国家レベルで進んだ. 消費は,タバコの麻薬と同様に常習性と健康被害を生んだ. 今,さらに利潤を生むHFCS含有加工食品でGAFAと同様に巨業が席巻している. 未来は,節食で肥満を抑え, 小肉多祭が健康と貧困層人口爆発を賄うために求められる.

地球環境保護と生産効率の観点から飼育ん膨大な植物が必要な牛などの肉食は贅沢で,
植物性タンパクや昆虫食にとって代わる?
-SFで登場する芋虫も, ご馳走になる日が来るの? アタリさん!

『40人の神経科学者に脳のいちばん面白いところを聞いてみた』

美人はなぜ美しいのか? そう考える脳は神経細胞の集合体であるが, その仕組みは未だ謎が多い.

電気信号(デジタル)にアナログ(化学物質のやり取り)が加わる細胞末端部の処理速度はパソコンの1/10,000,000と遅いが, 大規模な並列処理には向いている. AIのディープラーニングの発想はここから生まれた. センサーとしての口腔内の味覚も謎だ! ひと口,水や糖を含み吐き出しても, 予知夢のように膵臓インスリンや血糖, 塩分濃度に司令して元気ハツラツだが, 人工甘味料を含んでもカラダは反応しない. 逆に,毒などを不快に感じるようにドーパミン作動型ニューロンは仕組まれている. 薬物依存は強烈でその渇望は理性を超えて犯罪をもいとわない. 生存のために嘘がつけないのも人間の脳だ!—– ところであなたの視線はなぜ美人を追うの?!

コロナ禍の歯周感染症と骨免疫 開催のお知らせ

20201227日(日)講 演10:00 ~ 16:00

東京国際フォーラム 会議室 G棟 402 定員35名

インプラント治療が普及した今日、多くの歯科医師が研鑽を積み一般開業医においても幅広い治療が行われております。

インプラント治療が普及した今日、多くの歯科医師が研鑽を積み一般開業医においても幅広い治療が行われております。インプラントの早期の安定性やインテグレーションの獲得は20 年前に比べ格段の進歩がみられます。このような状況の中、周囲組織の再生や安定による審美や良好な長期予後の獲得が臨床家やメーカーに求められています。これらは生体応答や生物学的リサーチを考慮した基礎研究のなかに臨床のヒントがあると考え、下記のテーマでセミナーを開催致しますので、真理探究する多くの先生方のご参加を心よりお待ちしております。

ご参加お申し込みは以下PFDをご利用ください

1227ITDNセミナー

日本歯科補綴学会第129回学術学会JRP Best Paper Award 受賞

日本歯科補綴学会第129回学術学会 JRP Best Paper Awardを山田将博先生が受賞されまた!おめでとうございます!

日本歯科補綴学会第129回学術学会 JRP Best Paper Awardを山田将博先生が受賞されまた!おめでとうございます!
Current bone substitutes for implant dentistry. J Prosthodont Res 2018 62:152 161.
2019.12.22ITDNフォーラムを安藤先生が展望5月号レポートをしてくれましたが、
その時講演内容(骨補填材)を論文化した山田先生が今回受賞致しました‼️

インプラント周囲組織の再生

2019年 12月 22日(日) 東京国際フォーラム G 会議室

主催:ITDN-Tokyo(Implant Tissue engineering Dental Network-Tokyo)

インプラント治療が普及した今日、多くの歯科医師が研鑽を積み一般開業医においても幅広い治療が行われております。

お申込み、詳細内容はこちら

インプラントの早期の安定性やインテグレーションの獲得は20 年前に比べ格段の進歩がみられます。このような状況の中、周囲組織の再生や安定による審美や良好な長期予後の獲得が臨床家やメーカーに求められています。これらは生体応答や生物学的リサーチを考慮した基礎研究のなかに臨床のヒントがあると考え、下記のテーマでセミナーを開催致します。真理探究する多くの先生方のご参加を心よりお待ちしております。

お申込み、詳細内容はこちら

『すごく科学的 SF映画で最新科学がわかる本』

荒唐無稽な空想科学映画は意外と科学的!『エイリアン』などのすでにシリーズ化された映画に加え,日本では知られざる名作も掲載されている.

「28日後・・・」ヒトがウィルス感染によりゾンビ(狂犬病因で)化する. ケータイから得たビッグデータでAIをヒト化させ, ヒトを逆テストする「エクス・マキナ」(元機械?).NASAのアドバイザーでもあるリドリー・スコット監督の「オデッセイ」では,ヒトは火星環境に順応できるのか?「猿の惑星」では,98.5%ゲノムが一致するチンパンジーにヒトゲノム
を脳移植すればサルの地球支配も可能? 本年視覚化されたブラックホールを利用し,タイムマシーン航法で五次元ワープして人類を救う『インターステラー』.どうも,ヒトが強く思い描く思念は空想映画をみている間に現実化しそうだ!